セルフエステの開業費用を補助金で0円で!マシン代、内装費、人件費、PC、レジ代の費用をカバー。4種類の補助金&助成金を解説
冒頭分
セルフエステやサロン経営者であれば、「開業資金を補助金で200万円まかなった」、「今年は、助成金で100万円助成された」など、知り合い経営者の話はよく聞くかと思います。
現在の日本は中小企業をサポートする国の方針があるため、非常に多くの補助金・助成金が存在します。
しかし、セルフエステの立ち上げを行う際に補助金、助成金をしっかり調べながら開業するというのはなかなか難しいものです。
そのような、サロンオーナー様、店長様向けに簡単にまとめましたので、是非読んで頂き、補助金をゲットして、セルフエステの開業費用にあてることを検討してみてください。
目次
セルフエステ 開業 費用一覧
まず、開業にかかる費用の一覧を見てみましょう。
あくまでも一例ですが、セルフエステに関わらず、店舗の開業費用というのは非常に高く付きます。
開業の費用やノウハウについては以下の記事を参考にしてください。
セルフエステの開業資金(イニシャルコスト)
項目 | 金額 | 備考 |
物件取得費 | 2,000,000 | 敷金礼金、前家賃、仲介手数料等,etc |
内装費 | 1,000,000 | 設備品費 インテリア費,etc |
マシン代 | 3,000,000 | 痩身機1台 脱毛機1台,etc |
初期広告費 | 500,000 | 公式WEB ポスティング,etc |
消耗品 | 200,000 | ジェル 紙ショーツ,etc |
専門家 | 30,0000 | コンサル、開業支援等 |
TOTAL | 7,000,000 |
セルフエステの開業時に使用できる補助金、助成金を4つほど特徴や使用例とともにまとめました。
セルフエステ開業費用を賄える補助金1、IT導入補助金 デジタル化基盤導入枠
サロン立ち上げ時には必須の補助金で、パソコン、タブレット(ipad等)、レジ、会計ソフトの月額利用料など、ITツールを導入した費用の2/3が補助されるという、補助金です。
言い換えると、出店にかかるそれらの必要経費を66%オフで購入できるという、素晴らしい補助金です。
金額こそ数百万円補助される補助金と違い、大きいがくではないですが、必要経費に対して使用できますし、申請も事業者側(IT導入支援事業者)が行ってくれるので、比較的簡単な補助金になります。
IT導入補助金まとめ |
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汎用性 | ★★★★☆ |
補助額規模 | ★☆☆☆☆ |
手間 | ★★★★★ |
使える費用 (対象経費) | ①PC・タブレット・プリンター・スキャナ及ぼそれらの複合機 補助上限額:10万円(補助率1/2) ②レジ・発売機等 補助上限額:20万円(補助率1/2) ③会計ソフト、決済ソフト、ECソフト 補助上限額:350万円(補助率2/3、5-50万円は3/4) ④クラウド利用料を最大2年間分補助 |
使用例 | ①パソコン購入費 74,800円→37,400円補助 (TUF Gaming A15 15インチ高性能PC) ①タブレット購入費 71,800円→35,900円補助 (10.2インチiPad Wi‑Fiモデル 256GB) ①プリンター購入費 30,639円→15,320円補助 (PIXUS TS8530) ②POSレジ購入費 102,560円→51,285円補助 (Square Stand POSスターターセット) ③物販用ECサイト構築 100万円→708,000円補助 ④会計ソフトfreee 3,980円×24=95,520円補助 (月額ベーシックプラン) 合計943,425円補助 |
補助率 | 1/2-3/4 |
限度額 | 350万円 |
条件 | IT導入支援事業者よりツールの導入を行うこと |
概要のURL | |
解説のYouTube | |
備考 | ※過去に申請できたWEBサイトの構築費用は補助対象外となります。 |
IT導入補助金を使用する上でのポイント
比較的必要になってくる経費について補助される補助金ですが、必要無いものや、オーバースペックなITツールを導入する必要はありません。
開業予定のサロンに合わせたIT導入をする際に使用することにしましょう。
また、他の補助金と違い、「IT導入支援事業者」という団体があることが、少し話をややこしくしています。
「IT導入支援事業者」を平たく言うと、「これからサロンを立ち上げ予定の皆様の補助金申請のサポートを行っている事業者」になります。
なぜ、「社労士や税理士ではないの?」と思うかもしれません。
ただ、社労士さんや税理士さんでもITツール導入に詳しい方ばかりでは有りませんよね?
ITに詳しいWEB制作会社や開発会社、ITツール会社が「IT導入支援事業者」になり、皆様にツールの提案や補助金申請のサポートを行っている図式になっています。
なので、皆様がまず問い合わせをする先は「IT導入支援事業者」を探すということがスタートになります。
具体的には、公式WEBに「IT導入支援事業者・ITツール検索」がありますので、気軽に活用しましょう。
セルフエステ開業費用を賄える補助金2、事業再構築補助金
エステサロンの開業費用の大部分をまかなえる大きい規模の補助金です。
マックス8000万円ほどまで対応しております。
補助金では珍しい、内装費、広告費、マシン代など、かなり補助対象経費も幅広く使える補助金です。
事業再構築補助金まとめ |
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汎用性 | ★★★★★ |
補助額規模 | ★★★★★ |
手間 | ★☆☆☆☆ |
使える費用 (対象経費) | ①建物費 ②機械装置・システム構築費(業務用エステ機器の購入や、リース・レンタルに要する経費) ③技術導入費 ④専門家経費 ⑤運搬費 ⑥クラウドサービス利用費 ⑦外注費 ⑧知的財産権等関連経費 ⑨広告宣伝・販売促進費(パンフレット、動画、写真等の作成や媒体掲載、市場調査、営業代行利用、マーケティングツール活用等に係る経費) ⑩研修費(教育訓練や講座受講等に係る経費) |
使用例 | 個室の設置と看板の設置等 ①建物費300万円 エステマシン5台 ②機械装置1000万円 youtuberへのPR投稿50万円 公式WEB制作50万円 ロゴ制作、店内撮影費30万円 ⑨広告宣伝費130万円 ①、②、⑨合計1430万円のうち補助率2/3を適用し 953.3万円を補助金で費用を負担し、手出しの費用は476.7万円にてセルフエステ開業する。 |
補助率 | 2/3 回復・再生応援枠の対象事業者は3/4 |
限度額 | 【従業員数20人以下】100万~2,000万円 【従業員数21~50人】100万~4,000万円 【従業員数51人~】100万~8,000万円補助 |
条件 | ・コロナ前に比べ売上高が10%程度落ち込んでいる法人 ・セルフエステを過去に導入しておらず、事業の方向転換をする法人 |
概要のURL | |
解説のYouTube | |
備考 | ※2022年8月3日時点の事業再構築補助金、通常枠を参照 |
事業再構築補助金を使用する上でのポイント
直近の補助金の中でも一番注目度が高く財源も豊富にある補助金です。
限度額が非常に多く採択率も低くないため、課題はいくつかあります。
課題としては、以下の3点があげられます。
・審査に通すための事業計画書の作成が複雑で量も多い
・細かい申請の手続きが必要
・採択後5年間継続する実績報告があるため手間が多い
会社で補助金に精通している経理や総務担当が居ない場合は、国の認定を受けた支援機関(税理士、中小企業診断士、社労士、金融機関、商工会議所)に依頼することをおすすめいたします。
よっぽど、事務処理に長けた方でないと、セルフエステサロンの立上げと同時にご自身で事業再構築補助金を獲得することは難しいと思われます。
専門家に手数料を支払って通したとしても、とても開業資金が大幅に削減するので、専門家に発注することを強くおすすめいたします。
セルフエステ開業費用を賄える補助金3、小規模事業者持続化補助金 賃金引き上げ枠
こちらの小規模事業者持続化補助金もセルフエステを開業する際に必要な広告費等が補助対象になっている珍しい補助金になります。
その他に、内装費、広告費、マシン代など、かなり幅広く使用できる補助金です。
前述した事業再構築補助金よりはハードルが下がる補助金なので、是非トライすることを検討してみてはいかがでしょうか?
事業再構築補助金まとめ |
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汎用性 | ★★★★☆ |
補助額規模 | ★★★☆☆ |
手間 | ★★★★☆ |
使える費用 (対象経費) | ①機械装置等費 ②広報費 ③ウェブサイト関連費 ④展示会等出展費 ⑤旅費 ⑥開発費 ⑦資料購入費 ⑧雑役務費 ⑨借料 ⑩設備処分費 ⑪委託費・外注費 |
使用例 | エステマシン1台 ①機械装置等費200万円 →133万円補助 チラシ制作、配布 ②広報費 20万円 →13.3万円補助 ウェブサイト制作費 ③ウェブサイト関連費 50万円 →33.3万円補助 合計 約180万円補助 |
補助率 | 2/3 赤字事業者は3/4 |
限度額 | 200万円 |
条件 | 5名以下の従業員の事業者 賃金引き上げ枠の場合は事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上であること。 ※既に事業内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上を達している場合は、現在支給している、事業場内最低賃金より+30円以上とする必要があります。 ※商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 常時使用する従業員の数 5人以下 |
概要のURL | |
解説のYouTube | |
備考 | ※2022年版より③ウェブサイト関連費のみの申請はできなくなっております。また、申請額の1/4以内(最大50万円以下)に収める必要がありますので、要注意です。 ※2022年8月3日時点の持続化補助金の特別枠、賃金引き上げ枠を参照 ※汎用性の高い、パソコンや車については補助非対象になります。 |
小規模事業者持続化補助金を使用する上でのポイント
事業再構築補助金と同様で申請の手続きが煩雑なのに加えて、事業計画書は審査のポイントを抑えた計画書が作成できるかがポイントになります。
仮に社長の熱い思いがあった場合や、事業の内容が革新的で収益性が高かったとしても、それだけでは通りません。
審査のポイントや加点項目は公表されているものですので、しっかりと把握して事業計画を作成する必要があります。
しかし、現実的に小規模事業者が補助金の公募要領を把握して、一つ一つ計画書に盛り込むというのは現実的ではない気がします。
(そんなことよりも売上を上げることのほうが最優先事項だと思いますので。)
なので、やはり事業再構築補助金と同様に
国の認定を受けた支援機関(税理士、中小企業診断士、社労士、金融機関、商工会議所)に依頼することをおすすめいたします。
創業間もない事業者(当補助金締切日より3年未満に開業した事業者)であれば、創業枠を狙うのもありかと思います。
また、持続化補助金については50万円の補助限度額の通常枠の他に、今回紹介している賃金引き上げ枠などの特別枠という枠が存在します。
投資額が余り大きくない場合、100万円以下の場合は通常枠をおすすめします。
満額200万円の補助が必要な場合は特別枠を狙っていくことをおすすめいたします。
セルフエステ開業費用を賄える補助金4、キャリアアップ助成金 正社員化コース
助成金は補助金と違い、100%支給されるものになります。
キャリアアップ助成金は1人の正社員雇用で72万円近く女性され、しっかりと申請の手続きをすれば100%もらえます。
今後サロンを展開していく上で、就業規則や雇用の流れ、スタッフへの説明などポイントを抑えて、仕組みを整えていきましょう。
キャリアアップ助成金まとめ |
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汎用性 | ★★★★☆ |
補助額規模 | ★★★★☆ |
手間 | ★★★☆☆ |
使用例 | パートや契約社員などの「有期雇用労働者」を正社員にランクアップした際に1名あたり52万円〜72万円が助成される助成金となります。 |
助成額 | 72万円(生産性要件がクリアしていない場合は57万円) |
条件 | 社会保険に加入している事業者 就業規則があるもしくは、これから作成する事業者 就業規則内に「賞与または退職金の制度」かつ「昇給」が適用される正社員を雇用する事業者が対象 |
概要のURL | |
備考 | 年々、申請の要件が若干変わったりしますので、定期的に確認しておくことをおすすめします。 |
キャリアアップ助成金を使用する上でのポイント
しっかりと社内の制度を作っておくことが、継続的に助成金を獲得する上でのポイントになります。
うまくいくと年間20人までの申請が可能になるため、20人×57万円=1140万円も年間で獲得が可能になります。
大前提としては、パートなどを採用して正社員化していくことが前提になりますので、事業がある程度は落ち着いて採用できるということは必要になります。
その上で、採用については、有期雇用の社員を募集し、そこから正社員化させるため、社内でスキルアップさせていくための環境も現実的に必要となってきます。
※もちろん、助成金の要件には記載はされておりませんが。
計画書の作成については、小規模事業者持続化補助金や事業再構築補助金と違ってそこまで難しくは有りません。
社労士、税理士の先生にサポートをもらいつつ申請するのも良いですし、自分自身が労働局やハローワークに聞きながら申請する形でも良いかと思います。
後者を選ぶ場合は「良い担当者の方に巡り会えるか」が重要なポイントです。
何度か電話して親身になってくれる方を探すのも一つの技です。
セルフエステの開業資金で補助金を使用する際のまとめ
4つの補助金、助成金をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
正直、小規模なサロンの場合は「サロン立ち上げ中に面倒な事務作業が増えるって、難しいのでは?」と思っておりませんでしょうか?
私は過去に複数の補助金、助成金を申請してきましたが、以下の流れで時間をかけずに獲得しました。
1,youtubeでの補助金の動画を3,4本見て補助金の概要を把握する
2,税理士、社労士や支援機関等の専門家2,3社に相談をして相見積を取る(しっかりサポートしてくれる相手を探しましょう)
3,その支援機関に発注をして2人3脚ですすめる
上記の流れで、自分自身は余り時間を取らずに専門家に任せていくことをおすすめします。
店舗立ち上げの責任者の仕事は、サロンの開業資金を賄うということでは一緒です。
しかし、そのプロセスは違うと思います。
補助金を獲得することよりもサービスを充実してお客様に満足していただくための環境を作る方が優先順位はよっぽど高いです。
本記事が、その最初の1歩になっていただけることを期待しております。
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